IT化や機械化が進んでいる工場の経費は、下記表の通り4つに区分ができ、それぞれのおおよそのコストの割合は次の通りです。
区分 | 内容 | 割合 |
光熱費、消耗品、清掃や警備等の業務委託のコスト削減だけで終わっていないか
設備・機械(区分A)は購買部門の意向だけでは手がつけられないことも多いですが、それに付随するメンテナンス費(区分B)には大きなコスト削減のポテンシャルが残されております。また、人件費(区分C)も派遣費や委託費といった変動費部分にも購買部門の力量で見直しができる支出があります。
メンテナンス費(区分B)には特徴として、競争原理が全く働かない、競合する調達先がないため入札ができない、トラブル発生時にはメーカーによる緊急対応が不可欠などがあります。その結果、以下のような理由で契約条件の見直しがされずに聖域化されている。または比較対象がないため高いと気付かない状況が継続している場合が多くあります。
削減率は60%の事例も
上記の事例はほんの一例です。設備・機械のメンテナンス費におけるコスト削減率は、私どもの過去の実績では10%から60%です。これまで手がつけられていないケースが多く、取り組む意義は多いにあります。勿論、メーカーや商社とは良い関係の維持・継続が前提です。